2020年 シドニービエンナーレ at Cockatoo Island - 22nd Biennale of Sydney, NIRIN
この前の金曜日、2020年 シドニービエンナーレのためCockatoo Island(コカトゥーアイランド)へ行ってきました。CBDから(Barangaroo)からフェリーで10分程度で到着します。
この日は快晴で久しぶりに電車に乗り、フェリーでCockatoo Islandへ向かいました。島では歩き回りながら鑑賞するんですが、あまり人もおらず距離を気にせずに気持ち良かったです。コロナ下で国内ですら旅行に行けない状況ですが、なんだかこの日は観光しにきた気分になりましたね。
第22回シドニー・ビエンナーレ - 22nd Biennale of Sydney, NIRIN
今回のテーマは「NIRIN」となりこれは、オーストラリア・アボリジニのひとつであるウィラドゥリ族の言語の「エッジ」を意味する言葉だそうです。最初見たときキリンビールかと思っちゃいました。なお今回のディレクターはウィラドゥリ出身の母を持つブルック・アンドリューという方だそうです。
本ビエンナーレでは、現代社会が置かれている切迫した状態や未解決のままに積み残された過去の懸念事項、超自然的なものの隠された層に光をあて、世界を再び語り直す力を持ったアーティストやその他の参加者の実践を通じて考察していく機会を目指す。アーティスティック・ディレクターのアンドリューは、ウィラドゥリ語で「周縁(edge)」を意味するタイトル「NIRIN」について、「NIRINは周縁ではなく私たちの中心であり、その言葉が示すのは声高に語りづがれてきた太古からの現存する力強い実践である。それは2020年という年をジェームズ・クック船長航海250年として語るような、オーストラリアにおける支配的な語りを脱中心化し、その正統性を疑い、その語りに変化をもたらしていくもの。それは無視され、隠蔽される場に光を当て、西洋式に作成された地図を再設定する試み。NIRINとは、物語やグラスルーツの実践によって駆動する霊的な旅であり、捻れた認識、移動の時間、相互につながった世界の感覚を通じて実現するものである」との想いを込める。
from ART iTのページより引用 https://www.art-it.asia/top/admin_ed_news/208008
以下のサイトheaps artにも詳しいことがかなりまとまってます。
このサイト情報が面白いので他のページもお勧め。
2020年シドニービエンナーレ芸術監督はブルック・アンドリュー、初の先住民族ゆかりのアーティスト(https://heapsart.com/2018/06/22/biennale-of-sydney-brook-andrew/)
2020年シドニービエンナーレ芸術監督はブルック・アンドリュー、初の先住民族ゆかりのアーティスト(https://heapsart.com/2018/06/22/biennale-of-sydney-brook-andrew/)
なお、今回は結構ダークなテーマが多かった印象です。
そんなとこが、私は好きな感じでした。
この袋。。うんわかる。
オーストラリアに来た当初、、下の画像の中のチェック柄の格安の使い捨て袋のことをアボちゃんバックと呼んでる日本人に会ったことがある。
Cockatoo Islandはキャンプをしに来る方々もいますよ。
テントが既に設営されているんで軽装でフェリーに乗って泊まりに来れます◎
オーストリアのBlack Lives Matter
2020年はコロナ下ではありますが、アメリカが発端で、人種差別問題が世界中で浮き彫りになりました。
オーストリアでもBlack Lives Matterのデモはいろんなところでありました。
オーストラリアのこの問題、全然終わっていない問題だと感じています。
オーストラリアに住んでいると、、
オーストラリアの先住民族(アボリジニー)の文化・芸術は身近にあったんでしょうが、あまり個人的にフォーカスしてきませんでした。今回のBlack Lives Matter後の世界の中、NIRINのテーマを見てきて、この大地に住居を置いている以上知っておくべきことなのかもしれない気がする。
この日の帰り、
Cockatoo Islandからフェリーで戻り、観光客の居ない閑静なRocksエリアをブラブラしてました。京都の裏路地を歩いている気分。
前から気になっていた Spirit Gallery - Aboriginal Art & Didgeridoos に行って、Didgeridoo(ディジュリドゥ)を衝動買いしちゃいました。数本吹かせてもらい、、1本のDidgeridooに決めました。店長曰くDidgeridoo(ディジュリドゥ)の方から君を選ぶもんだというくらい全てのDidgeridoo(ディジュリドゥ)が異なる音色でてました。
Didgeridooを吹いたことがあるのは一度くらい、東京で友人が持ってて吹いてみなといわれて、音がなんとか出たのを覚えている。
あれから、10年以上経って2020年、導かれるように、1本のDidgeridooに出会いました。バイロンベイに住む、Tristan O'MearaというDidgeridooミュージシャンの白人の方の手作りで、きれいにマウスピースのとこまで仕上げられている1本です。大切にしたいと思います。
Didgeridooの循環呼吸のやり方がもらった冊子に書いているんだけど、、
身体で覚えるしかなさそうな内容でした。
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